eBayにまで騙されるとは、そこから得た教訓8つ

 去年の11月にeBayで落札した案件。未だに品物が届いていない。
 事件は実に単純、こちらが落札して、お金(700ドル余り)を払ったのに、売り手が品物を送らない、ただそれだけの話。
 ところが、こんなシンプルな紛争に、これだけもめるとは信じられない。出品者からは騙され、頼りにしていたeBayからも袖にされた。
 悪質な詐欺師の肩を持ったeBayを訴え続け、刀折れや尽きた。滅多に無い経験なので、この教訓を自分なりに備忘録として記しておく。
 まずはeBay内の取引について。
 教訓その1. eBayのPositive feedback率は当てにはなりません。
 この売り手、館主が最初に落札したときは、評価100%だったので、信用し、落札した。

 何にでも最初はある。これがとんでもない詐欺師と知った落札者は、館主が最初だったようだ。eBayでの犯罪は今回が初めてでも、ウソをつくのに、罪悪感の無い人間に、普段の生活でも同様と考えられるが、それは別の話。
 教訓その2. eBayのfeedbackにはどんなウソでも書けます。
 というか、eBay側では何らチェックをしないので、どんなにいい加減なことでも書けます。「RC’VD WRONG PHONES/NOT UNLOCKED/TRIED TO FIND REPLACMNT」なんて、まったく事実ではない。この人、「REFUNDED」つまり返金済みと書き込んである、よくぬけぬけとそうウソが書けるとあきれる。

 それはウソだと反論する機会が、eBayに提供されておらず、結局こんなウソがまかり通ることがこれで分かった。
 教訓その3. eBayでは、いくらでも詐欺(物件無しのままの出品、落札金を使い込んでとんずら)が可能です。
 たまたま売り切れてしまい、物件が手元に無いというレアケースも考えられる。実際、館主はそういう案件も経験した。しかしその時の売り手はまともで、それが当たり前だけど、全額返金してくれた。
 今回の相手は、私から現金を巻き上げ味を占めたのか、今見ると、この一ヶ月で被害者は私を含めて4人に増えている。

 外国人、日本人だから騙したというわけでも無さそう。相手構わずと言うことか。
 日本国内のオークションでも多少その傾向はあるのだが、eBayは基本的に紛争解決は当事者同士に任せっきり。所場を提供するだけ、紛争は当事者同士と完全に割り切っています、eBayは。
 でもeBayにはBuyer Protectionという立派なシステムが有るじゃない?

 教訓その4.Buyer Protectionなんて絵に描いた餅。
 eBayがBuyerでは無く、Sellerの味方につくことがある。Buyer Protectionなんてかっこつけて、その実中身が無いことを今回の事件で知らされた。最初にeBayにかみついたときの回答がこれ。
I’m sorry that you’ve encountered such trouble! I’ve reviewed the case and found that the problem lies in the fact that the seller’s refund is still pending in PayPal. We are leaving the case open to make sure that the seller’s refund goes through completely. As it currently stands, it appears as though the refund will not clear until December 26th – December 29th. This is why, as you can see in the Resolution Center, we have the case held open until December 29th– to allow the refund time to clear properly and our review team time to wrap the case up properly.
 くしゃくしゃ言っておるが、要は返金させようとしておるぞ、とここまでは、一件まとも。
 ところが、一ヶ月も待たされた末の最終結論を読んで、我が目を疑った。
eBay Customer Support has reviewed the case and made a final decision. We’ve considered the case carefully and decided not to issue you a refund. We’re sorry this didn’t work out.

Decision:
This case has been decided in the seller’s favor.
 オイオイ、詐欺の肩を持つeBayとはいったい何でしょう?Protectする相手が逆だぞ。
 教訓その5.eBayの結論に上告しても、自浄効果は期待できず。
 もちろん、こちらは直ちに反論した。あちらは、声を上げなければ肯定したと言われてしまう社会だからね。ところがその回答がこれ。
eBay Customer Support comments:
We’re sorry you had a problem with your purchase. However, after further review, we confirmed that our original decision was correct.
 普通なら、担当者の上司なり、あるいは別の部門なりが、別の見方で再検討するというのが、組織の常識でしょ。裁判と同じ仕組みがあってしかるべきですよ。ところがeBayときたら、別の見方をするわけでも無し、別のデータを要求しようともせず、同じ人?なら自分の意見を翻すことはないという腐った組織体質を見せてくれただけ。
 「うるせーな、こいつは」と言いながら、下っ端の担当者が、決まり文句をコピーして、送信ボタンを押し、マンガを読み続ける光景が目に浮かぶ。
 「you had a problem with your purchase」、買い手側の問題にすり替えられてしまうとはあきれて物が言えない。
 お金のやりとりはPayPalも絡むが、これについてはどうか。
 教訓その6.eBayはPayPalに聞けと言い、PayPalはeBayに聞け、つまり日本語で言う、たらい回し。

 ではこの売り手はどう考えているのか?
 教訓その7.泥棒に「ドロボウ」と叫んでも意味がない。
 この男、eBayと異なり、返金すべきかもしれないなという認識だけはあるらしい。しかし罪悪感が皆無と見えて、のらりくらりとウソにウソを重ねて言い逃れしている。こちらの息切れを待っているかのよう。
hello sorry for the delay…here is your tracking for your international money order…I am having great difficulties with paypal
XX YYYYYYY US
again I am soooooo… sorry…I really appreciate your patience and thank you for not screaming at me…this number will start showing tracking in a few hours…please let me know if there are any problems
 eBayには「REFUNDED」と書き込んで、世間を騙しておきながら、私には未だにこんな言い逃れをしている。ちなみに、XX YYYYYYY USもURLがなく、実態の無い番号。天性の詐欺師と見え、次から次へとウソを考えつく才能があると見える。
 最後に結論、教訓その8.eBayは詐欺師にとって天国、日本人にとっては地獄かも。
 アメリカ人とは、仕事上で何十年と付き合いがあり、下手なりに英語での交渉は慣れているつもりだった。しかし今回のように、日本の常識が通じない輩と、異国語で戦いをするのは神経をすり減らす。eBayを賛美するブログが多いが、こういう奴とぶつかった人は居ないのかね。それとも皆さん、泣き寝入りかい。サー、次はどうしましょ?


eBay自動入札ソフトの威力にあわてる

 翌日起きて、メールを開いて、目を疑う。タイトルが、「Your eBay bid is confirmed」ひょっとして、筆者が仕留めたという事か。私が落札者となっており、後は支払いを済ませる段階。

 ネットサーフィンしていたところ、こんな記事を目にした。
eBayの自動スナイプ入札はGIXEN(ギクセン)に完全お任せで大丈夫!
実に興味深い。eBayなら私もいろいろ経験を積んで、一通り分かるようになってきた。しかし「自動スナイプ入札」とは初耳、いったい何だろう?自動入札ソフトなるものは、これまで使った事は無い。eBayでも日本と同様オークションの終了を特定時刻に合わせる事が多い。時差の関係で、夜中に待機して入札せざるを得ない事がある。
 さっそく、GIXENなるサイトを開く。自分のWatch Listを開けItem number:を探してコピペ、次ぎに入札額を入れるだけ。いつものように、マニュアルなど開けないまま、直感で動かせる楽ちんソフト。それに無料というのも有り難い。

 しかし本当に使い物になるのか、疑心暗鬼。
 iPhone5, 64GBほぼ新品で$850程、Buy It Nowが$1000.00という商品に狙いを定めてみよう。多分これも普通なら900ドルを超えるのは確実。でもとりあえず895ドル、冷やかしで入れてみたのが前日というわけ。
 まさかテスト運転でいきなり落札できるものとは予想していなかったよ。想定外の出費が、後でトラブルの元になることも。それはまた後日記そう。


eBayでまた危機一髪、これが今度のだましの手口

 イヤーまたもや危ない経験をした。
 前回の経験「eBayの罠、詐欺師マッカートニーに危うく騙される」を持ってしても、危うく詐欺師の餌食になるところだった。あそこのオークションは、落とし穴がたくさんあるわ。それだけ奴ら詐欺師の手口は巧妙だ。自分の反省のためにも、このブログを読まれる方のためにも、今回の教訓を記録して公にしておく。
 その出品内容は、今探してもeBayから消えている。まさかこんな事になるとは思わず、コピーを手元にキャプチャしておかなかった。残っているのは、出品者とのメールのやりとり。

 特徴その一、詐欺師の付けたBuy It Now提示価格は世間相場に比して非常に魅力的。サーチで探索したような人は思わず、その場でポチッと押したくなる。

 特徴その二、クリックの直前に出品者にメールせよとの指示がある。これがくせ者。事前に連絡の無い入札者は向こうで一方的にキャンセルするといった旨の説明。その宛先として無料のメール・アドレス、今回はgmail、が使われた。
取引ナビ以外でやりとりしないようにと言う一般的注意事項は、ヤフオク以外にも当てはまる。

ただしeBayのすべてのケースでもそれが必ず当てはまるかどうか、館主にはそこまでは分からず。実際、例えば日本向けの送料が不明のため、直接尋ねろという下記のような言い方はよくあり、一概に疑えないケースは多々ある。
Shipping cannot be calculated for your area. You can contact the seller for additional shipping costs and services.

今回なぜ、相手のペースに乗ったかというと、相手の評価を見ると、いちおうそれなりの点数は稼いでいた(ような記憶がある)。これが今から思えば謎。

 特徴その三、それにしても実に話の運びがうまいのだ。相手(入札者)の心理のひだを巧みに読み取り、狙った地点に誘導するのは、それなりの才能だな。振り返ってみると、感心することしきり。

以下、小奴John Deterer(thegatz6@gmail.com)のだましのテクニックを公開しよう。まずは入札したいとこちらが挨拶、つまり仁義を切ると、相手の回答がこれ。
Hi,
All phones are 100% original from Apple , Brand New , factory unlocked , in sealed boxes , with all standard accessories included . Each phone have 1(one) year international Apple Care warranty . The warranty is valid once you activate the phone.
You can use the phones with any sim card in any country. I have both colors : black and white . I bought the phones from Apple Factory Foxconn and also this is the reason why i have low prices.
I can ship anywhere with UPS , DHL or FedEx with Air Express services(24h to 48h delivery) with tracking number. The delivery is free and there are no customs taxes(i can send as a gift or put a low value i can even write that i send shoes or cloths).
I have in stock more 20 phones.
Let me know how many phones do you want to buy so we can talk about payment .

Thanks !
何度読み直しても一見まともな回答でしょ。こんなおいしい話を持ちかけられて、小生、舞い上がって、すぐにメールを出しましたよ。そしたら、今度は、
How many phones do you want to buy ?
あれ、一個だけ買うつもりだったけど、そんなに何個も売ってくれるのか。

小生ますます舞い上がり、複数個を示したら、
The final price for 4 x Apple iPhone 5 64GB is 2800 USD shipping and handling taxes included
We will close the deal through eBay Buyer/Seller Protection Program. In this way we are both protected.

I will explain you how it works:
eBay will contact us (seller and buyer) with payment and delivery instructions. You will send the money to eBay. Once the payment is made and confirmed , eBay will notify me to start the delivery (it will take 24h to 48h to receive the package). Once you have the phones in your hands , you have 7 days to inspect them to see if they are original , new , unlocked , working …etc. If you want to keep them , you will have to notify eBay that everything is OK so they can send me the money . If you are not satisfied with the get your money back.

Let me know if you are intested because i need some details from you in order to start this transaction .
エ、エー?一個が700ドル?そりゃ飛びつきたくなる話ですよ。

こうして詐欺師は愚か者の心を虜にするんですな。次のメールは、
In order to proceed with this transaction please complete this form :

Name:
Address:
City:
Zippcode:
Country:
Phone Number:
eBay User ID:

Also please confirm me : How many phones do you want to buy and what color ?
ここまで来れば、しめたものとやっこさん、ほくそ笑んだことでしょう。

アー、我愚かなり。この時点で、すっかり相手のペースにはまり込んでましたよ。

 特徴その四、@safe-buyer-purchases.comという、いかにも正規の名称を持ったドメイン名からの請求書。
The transaction is started. Have you received the invoice from eBay ?
Thank You !
ここで彼の言っている、「eBayから送られた」というのがこれ。

eBayの商標を巧みに入れ込んだこの文面と、これがebay@safe-buyer-purchases.comというアドレスから送付されたことから、アホはすっかり有頂天に達しましたよ。これだけを見て、疑いを差し挟む人はまず居ないんじゃないかな。

ところが、その下のこれを見たら、急転直下、目が覚めた。ようやく気付きましたね。
 特徴その五、イギリスの銀行口座への入金を指定。
小奴はあの詐欺師マッカートニーと同じ穴の狢だったのか。大英帝国にはこの手の狢が群居していると見える。

この道はいつか来た道。
君子(アホなじいさんも)危うきに近寄らず、作戦中止だ。


eBayで経験したトラブル

 筆者は、eBayで不可解な出来事に遭遇した。こちらは落札を確認後、速やかに入金した。ところがいつまでたっても支払い済み(Paid)マークが付かないのだ。その旨を売り手にも知らせ、なぜだか分からないと伝える。数日後、突然eBayからメッセーが飛んできた。タイトルが「即刻支払うべし」(Payment must be sent immediately)、内容もかなり過激である。
 If payment isn’t received by XXXX, the seller may withdraw from the contract and you would no longer be entitled to receive this item. Additionally, an unpaid item may be recorded on your account, which could lead to your account being suspended.
 いついつまでに支払わないと、売り手はこの取引を取り下げるかもしれないこと、さらには悪い評価が記録に残るぞ、と相当高飛車なことを言っておる。
 さてさて、この問題をどう解決するか?
 利害関係人は、売り手(イギリス人)と買い手(日本人)以外に、PayPalおよびeBayと4者考えられる。誰がこの訴えを起こしたのか、筆者には当初見当が付かなかった。一つ一つつぶすしかない。まずPayPalは領収書メールを発行しているので、問題は無いように見える。よく分からないのが、eBayと売り手の関係。eBayシステムの中で、支払ボタンがあり、それで支払いを済ませたので、eBayは買い手が支払いを済ませたことを知る立場にあるのではないか。一方、売り手はPayPal経由で入金されたことを当然知る立場にあるはず。それに、マークが変だという私のメールに対して、何か同情するようなことを言っていた。
 PayPalで問題を提起するのは、調べると、支払いしない場合と、支払ったのに品物を発送しない場合だけのよう。方や、eBayでは、紛争がある場合サポートに電話するしか方法が無い!信じられない、メールを出す方法が無いとは。しかもその電話たるや、アメリカの国内番号。国際電話をかけろと言うことか?昔の人間だから、国際電話というと、秒単位の課金が気になってしまう。
 Skypeを使って、eBayサポートに電話をかけてみた。たどたどしい英語で、用件を伝えるが、受付の姉さんにはどうにも通じていない風。
 電話を切って、しばらくしてからメール有り。またもや同じ文面、「即刻支払うべし」。こちらは買い手だと言ったし、IDも伝えたのに、どうして売り手の苦情になっちまうんだ?少しは頭を使ってくれや。
 最後に取った手段は、買い手に問題点を相談したこと。こんなメールで困っているんだが、貴殿に何か思い当たる点があるのでは?
 数日後、売り手のイギリス人からメール有り。そのメールは無視してくれ、発送の手続きを済ませたという。
 実情はこう言うことではないかと思う。この紛争の仕掛け人は、このイギリス野郎に違いない。私の言葉を信じないで、入金をしっかり確認せず、一方的にeBayに紛争提起したのだろう。
 eBayの対応もそれに輪をかけていい加減だ。中立的な立場ではなく、完全に売り手側に偏った対応。
 大げさに言えば、これは国際交渉だ。自分は絶対に間違っていない、負けてなるものか。
 サポートに電話してから数日後、eBayからサポートの品質について問い合わせのメール有り。思い切り辛い評価を下し、さらにその理由をフリー・コメント欄に書き込んでやった。
 これが品質向上につながると信じるほど私もナイーブではない。おおかた、彼らの自己満足に終るのだろうけれど。言うべきことは、一度は言ってあげないと。


一ヶ月のeBay、気づいたこと

 実はeBayのID自体は数年前にすでに取得してあった。オークションに興味を抱いた当時、国内はヤフオク、楽天とか、海外ならアメリカのeBayとかIDを取ることは難しくはない。
 ふと思うところあり、とりあえず買い手として、参戦することにしたのが、7月末。ヤフオクもそうだが、売り手となるには、まず買い手の経験が必要だと考える。
 ヤフオクで買い手と売り手と一通りの経験がやはり役に立っている。ヤフオクからのお約束からすると、奇妙な点もある。
 1.取引連絡が一緒くた。ヤフオクなら同時進行しても、商品ID毎に取引連絡が独立している。ところがeBayでは、メッセージのタブ内にごちゃごちゃに出る。これは使いづらい。
 2.支払方法は一種類だけ?ヤフオクなら、銀行やら郵貯やら、Yahoo!かんたん決済やらどれにも対応すると書くのが、親切と思われる。一方、eBayではPayPal一つで決めうちのよう。中にはPayPalのみ応ずると明示的に記す出品者も居る。PayPalは別の会社だと理解しているが、まるで結託しているかのよう。
 もっとも、米国にも多数の銀行があるだろうが、そんな銀行名を指定されても、支払に困ってしまう。何度か調べた限り、日本から外国の銀行に送金するのは結構、面倒だし、手数料もバカにならない。クレジット・カードしか手はないのだ。
 だからむしろPayPal一つに決めてもらう方が、日本人には有り難い。基本的にはクレジット・カードなのだが、どうやらPayPalに信用保証する機能が有るらしい。
 後日、PayPalの親会社がeBayであることを知った。これで納得。
 3.カスタマー・サポート。売り手と買い手との間の紛争解決に関して、できるだけお互いに任せ、介入したくないという態度はどちらも同じ。これについては別途書くことにしたい。


eBayの罠、詐欺師マッカートニーに危うく騙される(続き)

4.eBayからの請求明細
 PayPalで払いたいと先ほど伝えてあるのに、請求書にはWestern Unionで支払えとある。なんだコリャ。ここらからそろそろ気づくべきだったのだ。でもその時は、こんな格安で手に入るなんてなんて運がいいんだと舞い上がっていたので、疑うことをしなかった。
5.Western Unionとは
 ネットで調べると、どうやら国際送金を仲介する会社のよう。どう調べても、オンラインでは扱わず、窓口業務専門のよう。問い合わせ番号に電話してみた。
 ちょっと日本語の怪しい?おねえさんが応対。そのうち、「相手は信用のおける方でしょうか?」と念を押された。おめでたいオジサンは、それは大丈夫です、とまで言い張る。オレオレ詐欺に引っかかる人は、なんてバカなんだと普段言っておきながら。
6.送金作業の繁雑さ
 オンライン送金に慣れているもんだから、Western Unionによる国際送金の手続きの煩雑さに泣く。ドルで落札したのに、英国に送るにはポンドでないといけないそうだ。そうすると、ドルをポンドに変換し、さらにそれに等しい円を用意して、窓口まで出向く必要があるという。今どき、こんなことをするなんて馬鹿げている。
 一方で、出品者からは送金はまだかまだかと矢のような催促。
 オフィスから何とか歩ける距離に代理店があることを調べた。しかしWestern Unionのサイトには、その店の電話番号が載っていない。まあいいか、直接出かけよう。
 何とか時間を工面し、出向く。オヤ、店に着いたら、シャッターが閉じて、張り紙。夏休みのため、明日まで閉店。高揚感が萎えてしまう。
7.やっと目が覚める
 帰る道すがら、どうもこの話はおかしいと思い始めた。eBayが請求処理をするものだろうか?
 eBayからの請求書と称するメールを再度眺める。詳細情報を表示してみたのが、これ。

 そうか、eBayを装っている詐欺メールじゃないか。
 以下が、詐欺メールに添付された本文。

 非常に巧妙に作られた罠だったのだ。Western Unionのおねえさんによると、支払者も受取人も身分証明書を提示するので、安心ですというのだ。ということは、ポール・マッカートニーというのは本名らしい。でもこのように人を騙すくらいだから、身分証明書を偽造するくらいわけないのかもしれぬ。
8.eBayに通報しようとするが
 これはeBayに通報しないと。そこでちょっと当たってみると、こんな警告があった。そうか、禁止されていたとは知らなかった。

 しかし通報はできなかった。なぜならあらためて出品内容を確認しようとしたら、すでに該当オークションはeBayから跡形もなく消えていたから。コリャ、一杯食わされた。


eBayの罠、詐欺師マッカートニーに危うく騙される

 最近eBayにはまっている。滅多にない超円高を利用しない手はないから。
 今回、危うく騙される一歩前に至った経験を記し、皆さんのご参考にされたい。手口はこうだ。
1.非常に魅力的な商品内容
 新品のiPhoneが格安で売りに出ていることをキャッチしたのが、某日朝。1台450ドルから開始。ストックに20台あり、複数台欲しい人、またはまだオークションの評価点の低い人(5点未満)は、入札する前に直接メールをくれとある。後者はよくある制限なので、気にはしない。ヤフオクなら慣れているが、eBayではまだ初心者、そこで素直にメールを送ったのが朝一。2台を850ドルで分けるとオークション説明文にあり、うぶなオジサンはできたらそれに応じたいと書いて送る。
2.素早い返事
 結構、2台850ドルで売り、との返事が届いたのが半時間後。こんなことが書いてある。
I will start the transaction. I’ll start the ship and eBay will contact you with an invoice where you will have all information about how to do the payment and about ship. I only need next information to start the transaction:
 オジサンはこの返事を見て、すっかり舞い上がってしまった。
3.とんとん拍子の展開
 名前と住所を知らせたら、すぐにまた返事。
Okay. right now I will forward all info to eBay ant they will contact you with an invoice for your purchase soon.
(続く)


聞いてあきれる、オークション違反申告制度

某日、オークション主催者から通知を受ける。

あなたの出品しているオークションは、評価の高いお客様より、ガイドラインに違反しているとの申告を受けました。

おやまあ、この制度を調べると、こんな説明がある。

お客様の意見を参考にしていただき、ガイドラインに照らしてお心当たりがある場合は出品を取りやめていただくようお願いします。お客様からの申告状況:十分な商品説明をしない行為

杜撰かつ稚拙な制度だ。

  1. 「評価の高い」笑ってしまう。「評価の高い」人から「評価の低い」人へ、指導するつもりか?「評価の高い」人は行い正しく、「評価の低い」人は、デタラメな行為をすると決めつけるとは何事か?オークション界の「評価」なんてのは、ある意味眉唾物で、出品数もしくは落札数が多いか少ないかの目安に過ぎない。早い話は、オークション主催者は税務署みたいなもの。高額納税者を大事にする気持ちはわかるが、その意見だけを一方的に取り入れるなんて、一般庶民に通用すると思うのか?お前さんたち、何様のつもりなんだ。
  2. 「評価の高いお客様」!聞いてあきれら。出品したオレはお客様じゃないのかよ。こちらからだって所場代をピンハネしているんだろうが。
  3. 「十分な商品説明」かどうかなんて、主観的なもの。もしも知りたいことが記載されていなかったら、いくらでも出品者に質問する機会が与えられている。なぜこの輩は、質問を一言もせずに、いきなり告発したのか理解に苦しむ。しかも、オークション主催者は、メッセンジャ・ボーイよろしく、自分で吟味することなく、「有る高貴な方がこうおっしゃっておりました」と、伝えるだけなの?
  4. およそ物事には公平という観点が有ることをこの会社は知らないのか?いろんな考えの持ち主が居て、それぞれ意見を出し合う、これは結構な社会だ。言い直すと、相手は違う意見を持っているかもしれないのだよ。有る輩の意見、オレに言わせればまったくデタラメな印象、がどうしていきなり「神の声」になるんだ?なぜ、事前に反論の機会を与えられることなく、いきなり公表されるのか?(脚注として付け加えさせていただくなら、行政庁の公表についてのリスクについて、なぜ慎重になるのか、参考になるから少しは勉強してみてくれ。)

オイオイ、過剰入金返済せず?評価もしない?

 自分でも出品しているので、こちらが入札の立場に立ったときに、相手がどういう物言いをするのか非常に興味がある。
 今回の出品者からの取引ナビでこの言い方がちょいとひっかかった。「過剰入金に関しては返済いたしません」
 訴訟社会のアメリカならあらゆる攻撃に防御する言い方をあらかじめしておくのは、永い外資系社員の経験からよくわかる。でもヤフオクという、基本的には個人対個人の取引の場で、ここまで言うのは、ちょっと高飛車すぎないか。
 終わり近くに来て、またカチンと来た、「評価に付きまして、積極的に評価はいたしておりません。」
 オイオイ、自分をだれ様だと思っているんだ?怪しげな商品を扱う店ならともかく、骨董品他を商うまともそうな店。評価は10000を越えている。誰にも初心者時代がある。他人の厚意にすがっていた昔を思い出したくないようだな、この店主は。