去年の11月にeBayで落札した案件。未だに品物が届いていない。
事件は実に単純、こちらが落札して、お金(700ドル余り)を払ったのに、売り手が品物を送らない、ただそれだけの話。
ところが、こんなシンプルな紛争に、これだけもめるとは信じられない。出品者からは騙され、頼りにしていたeBayからも袖にされた。
悪質な詐欺師の肩を持ったeBayを訴え続け、刀折れや尽きた。滅多に無い経験なので、この教訓を自分なりに備忘録として記しておく。
まずはeBay内の取引について。
教訓その1. eBayのPositive feedback率は当てにはなりません。
この売り手、館主が最初に落札したときは、評価100%だったので、信用し、落札した。
何にでも最初はある。これがとんでもない詐欺師と知った落札者は、館主が最初だったようだ。eBayでの犯罪は今回が初めてでも、ウソをつくのに、罪悪感の無い人間に、普段の生活でも同様と考えられるが、それは別の話。
教訓その2. eBayのfeedbackにはどんなウソでも書けます。
というか、eBay側では何らチェックをしないので、どんなにいい加減なことでも書けます。「RC’VD WRONG PHONES/NOT UNLOCKED/TRIED TO FIND REPLACMNT」なんて、まったく事実ではない。この人、「REFUNDED」つまり返金済みと書き込んである、よくぬけぬけとそうウソが書けるとあきれる。
それはウソだと反論する機会が、eBayに提供されておらず、結局こんなウソがまかり通ることがこれで分かった。
教訓その3. eBayでは、いくらでも詐欺(物件無しのままの出品、落札金を使い込んでとんずら)が可能です。
たまたま売り切れてしまい、物件が手元に無いというレアケースも考えられる。実際、館主はそういう案件も経験した。しかしその時の売り手はまともで、それが当たり前だけど、全額返金してくれた。
今回の相手は、私から現金を巻き上げ味を占めたのか、今見ると、この一ヶ月で被害者は私を含めて4人に増えている。
外国人、日本人だから騙したというわけでも無さそう。相手構わずと言うことか。
日本国内のオークションでも多少その傾向はあるのだが、eBayは基本的に紛争解決は当事者同士に任せっきり。所場を提供するだけ、紛争は当事者同士と完全に割り切っています、eBayは。
でもeBayにはBuyer Protectionという立派なシステムが有るじゃない?
教訓その4.Buyer Protectionなんて絵に描いた餅。
eBayがBuyerでは無く、Sellerの味方につくことがある。Buyer Protectionなんてかっこつけて、その実中身が無いことを今回の事件で知らされた。最初にeBayにかみついたときの回答がこれ。
I’m sorry that you’ve encountered such trouble! I’ve reviewed the case and found that the problem lies in the fact that the seller’s refund is still pending in PayPal. We are leaving the case open to make sure that the seller’s refund goes through completely. As it currently stands, it appears as though the refund will not clear until December 26th – December 29th. This is why, as you can see in the Resolution Center, we have the case held open until December 29th– to allow the refund time to clear properly and our review team time to wrap the case up properly.
くしゃくしゃ言っておるが、要は返金させようとしておるぞ、とここまでは、一件まとも。
ところが、一ヶ月も待たされた末の最終結論を読んで、我が目を疑った。
eBay Customer Support has reviewed the case and made a final decision. We’ve considered the case carefully and decided not to issue you a refund. We’re sorry this didn’t work out.
Decision:
This case has been decided in the seller’s favor.
オイオイ、詐欺の肩を持つeBayとはいったい何でしょう?Protectする相手が逆だぞ。
教訓その5.eBayの結論に上告しても、自浄効果は期待できず。
もちろん、こちらは直ちに反論した。あちらは、声を上げなければ肯定したと言われてしまう社会だからね。ところがその回答がこれ。
eBay Customer Support comments:
We’re sorry you had a problem with your purchase. However, after further review, we confirmed that our original decision was correct.
普通なら、担当者の上司なり、あるいは別の部門なりが、別の見方で再検討するというのが、組織の常識でしょ。裁判と同じ仕組みがあってしかるべきですよ。ところがeBayときたら、別の見方をするわけでも無し、別のデータを要求しようともせず、同じ人?なら自分の意見を翻すことはないという腐った組織体質を見せてくれただけ。
「うるせーな、こいつは」と言いながら、下っ端の担当者が、決まり文句をコピーして、送信ボタンを押し、マンガを読み続ける光景が目に浮かぶ。
「you had a problem with your purchase」、買い手側の問題にすり替えられてしまうとはあきれて物が言えない。
お金のやりとりはPayPalも絡むが、これについてはどうか。
教訓その6.eBayはPayPalに聞けと言い、PayPalはeBayに聞け、つまり日本語で言う、たらい回し。
ではこの売り手はどう考えているのか?
教訓その7.泥棒に「ドロボウ」と叫んでも意味がない。
この男、eBayと異なり、返金すべきかもしれないなという認識だけはあるらしい。しかし罪悪感が皆無と見えて、のらりくらりとウソにウソを重ねて言い逃れしている。こちらの息切れを待っているかのよう。
hello sorry for the delay…here is your tracking for your international money order…I am having great difficulties with paypal
XX YYYYYYY US
again I am soooooo… sorry…I really appreciate your patience and thank you for not screaming at me…this number will start showing tracking in a few hours…please let me know if there are any problems
eBayには「REFUNDED」と書き込んで、世間を騙しておきながら、私には未だにこんな言い逃れをしている。ちなみに、XX YYYYYYY USもURLがなく、実態の無い番号。天性の詐欺師と見え、次から次へとウソを考えつく才能があると見える。
最後に結論、教訓その8.eBayは詐欺師にとって天国、日本人にとっては地獄かも。
アメリカ人とは、仕事上で何十年と付き合いがあり、下手なりに英語での交渉は慣れているつもりだった。しかし今回のように、日本の常識が通じない輩と、異国語で戦いをするのは神経をすり減らす。eBayを賛美するブログが多いが、こういう奴とぶつかった人は居ないのかね。それとも皆さん、泣き寝入りかい。サー、次はどうしましょ?