「ユダヤ人を救った動物園」を読む

 「ユダヤ人を救った」となると、それで内容がおおむね予想が付く。しかし「動物園」とどう結びつくのか題名からは伺いにくい。それは読んでみてのお楽しみ。
 もちろん主人公夫婦以外にも、救おうとした同士がいた。
 

フェリクスは、怪しいことは何もないと周囲に思わせるため、月に一度、匿っているユダヤ人全員を、動物園その他の安全な場所に移動させ、その間、自宅に隣人や友人を招くということもやった。やがて資金が尽きて、借金まで背負ってしまったが、今度は自分の家を売り、そのお金でユダヤ人を匿えるアパートをもう四戸借り、家具まで入れた。

 こういう志はいったいどこから来るのだろう?
 何と言っても動物園での「企み」は規模を抜いていたのだろう。動物園で、人を匿う苦労がこれでもかこれでもかと記してある。身近な他人でも信用ができない。使用人の立場で、主人の豪快な食べっぷりをとやかく言うことはさすがにできないが、ときどき「よくあんなに食べられるものね!信じられないわ!」などと彼女がつぶやくのを、アントニーナは聞き逃さなかった。ヤンやアントニーナが「ライオンに餌をやらなきゃ」とか、「キジに」などと言うのを合図に、オリの中の「ゲスト」に食事を届けることもあった。万全を期して、アントニーナは結局、長年つとめた家政婦を解雇し、
 結局のところ、長い放浪の旅の中継地として、ワルシャワ動物園に隠れ住んだ人たちの数は、すべて合わせておよそ三百人だとか。
ユダヤ人を救った動物園―ヤンとアントニーナの物語

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一ヶ月のeBay、気づいたこと

 実はeBayのID自体は数年前にすでに取得してあった。オークションに興味を抱いた当時、国内はヤフオク、楽天とか、海外ならアメリカのeBayとかIDを取ることは難しくはない。
 ふと思うところあり、とりあえず買い手として、参戦することにしたのが、7月末。ヤフオクもそうだが、売り手となるには、まず買い手の経験が必要だと考える。
 ヤフオクで買い手と売り手と一通りの経験がやはり役に立っている。ヤフオクからのお約束からすると、奇妙な点もある。
 1.取引連絡が一緒くた。ヤフオクなら同時進行しても、商品ID毎に取引連絡が独立している。ところがeBayでは、メッセージのタブ内にごちゃごちゃに出る。これは使いづらい。
 2.支払方法は一種類だけ?ヤフオクなら、銀行やら郵貯やら、Yahoo!かんたん決済やらどれにも対応すると書くのが、親切と思われる。一方、eBayではPayPal一つで決めうちのよう。中にはPayPalのみ応ずると明示的に記す出品者も居る。PayPalは別の会社だと理解しているが、まるで結託しているかのよう。
 もっとも、米国にも多数の銀行があるだろうが、そんな銀行名を指定されても、支払に困ってしまう。何度か調べた限り、日本から外国の銀行に送金するのは結構、面倒だし、手数料もバカにならない。クレジット・カードしか手はないのだ。
 だからむしろPayPal一つに決めてもらう方が、日本人には有り難い。基本的にはクレジット・カードなのだが、どうやらPayPalに信用保証する機能が有るらしい。
 後日、PayPalの親会社がeBayであることを知った。これで納得。
 3.カスタマー・サポート。売り手と買い手との間の紛争解決に関して、できるだけお互いに任せ、介入したくないという態度はどちらも同じ。これについては別途書くことにしたい。

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eBayの罠、詐欺師マッカートニーに危うく騙される(続き)

4.eBayからの請求明細
 PayPalで払いたいと先ほど伝えてあるのに、請求書にはWestern Unionで支払えとある。なんだコリャ。ここらからそろそろ気づくべきだったのだ。でもその時は、こんな格安で手に入るなんてなんて運がいいんだと舞い上がっていたので、疑うことをしなかった。
5.Western Unionとは
 ネットで調べると、どうやら国際送金を仲介する会社のよう。どう調べても、オンラインでは扱わず、窓口業務専門のよう。問い合わせ番号に電話してみた。
 ちょっと日本語の怪しい?おねえさんが応対。そのうち、「相手は信用のおける方でしょうか?」と念を押された。おめでたいオジサンは、それは大丈夫です、とまで言い張る。オレオレ詐欺に引っかかる人は、なんてバカなんだと普段言っておきながら。
6.送金作業の繁雑さ
 オンライン送金に慣れているもんだから、Western Unionによる国際送金の手続きの煩雑さに泣く。ドルで落札したのに、英国に送るにはポンドでないといけないそうだ。そうすると、ドルをポンドに変換し、さらにそれに等しい円を用意して、窓口まで出向く必要があるという。今どき、こんなことをするなんて馬鹿げている。
 一方で、出品者からは送金はまだかまだかと矢のような催促。
 オフィスから何とか歩ける距離に代理店があることを調べた。しかしWestern Unionのサイトには、その店の電話番号が載っていない。まあいいか、直接出かけよう。
 何とか時間を工面し、出向く。オヤ、店に着いたら、シャッターが閉じて、張り紙。夏休みのため、明日まで閉店。高揚感が萎えてしまう。
7.やっと目が覚める
 帰る道すがら、どうもこの話はおかしいと思い始めた。eBayが請求処理をするものだろうか?
 eBayからの請求書と称するメールを再度眺める。詳細情報を表示してみたのが、これ。

 そうか、eBayを装っている詐欺メールじゃないか。
 以下が、詐欺メールに添付された本文。

 非常に巧妙に作られた罠だったのだ。Western Unionのおねえさんによると、支払者も受取人も身分証明書を提示するので、安心ですというのだ。ということは、ポール・マッカートニーというのは本名らしい。でもこのように人を騙すくらいだから、身分証明書を偽造するくらいわけないのかもしれぬ。
8.eBayに通報しようとするが
 これはeBayに通報しないと。そこでちょっと当たってみると、こんな警告があった。そうか、禁止されていたとは知らなかった。

 しかし通報はできなかった。なぜならあらためて出品内容を確認しようとしたら、すでに該当オークションはeBayから跡形もなく消えていたから。コリャ、一杯食わされた。

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eBayの罠、詐欺師マッカートニーに危うく騙される

 最近eBayにはまっている。滅多にない超円高を利用しない手はないから。
 今回、危うく騙される一歩前に至った経験を記し、皆さんのご参考にされたい。手口はこうだ。
1.非常に魅力的な商品内容
 新品のiPhoneが格安で売りに出ていることをキャッチしたのが、某日朝。1台450ドルから開始。ストックに20台あり、複数台欲しい人、またはまだオークションの評価点の低い人(5点未満)は、入札する前に直接メールをくれとある。後者はよくある制限なので、気にはしない。ヤフオクなら慣れているが、eBayではまだ初心者、そこで素直にメールを送ったのが朝一。2台を850ドルで分けるとオークション説明文にあり、うぶなオジサンはできたらそれに応じたいと書いて送る。
2.素早い返事
 結構、2台850ドルで売り、との返事が届いたのが半時間後。こんなことが書いてある。
I will start the transaction. I’ll start the ship and eBay will contact you with an invoice where you will have all information about how to do the payment and about ship. I only need next information to start the transaction:
 オジサンはこの返事を見て、すっかり舞い上がってしまった。
3.とんとん拍子の展開
 名前と住所を知らせたら、すぐにまた返事。
Okay. right now I will forward all info to eBay ant they will contact you with an invoice for your purchase soon.
(続く)

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米国専用App Storeで日本から買い物ができない?

 米国居住者以外には売らないという商品がApp Storeに有ることに気づいた。どうしてそんなことをするのか、その理由は不明。
 そこで何とか手に入れたく、ある方法で(これについては別途書くことにしたい)、米国居住者になりすましてIDを取得。
 次の問題は、このIDにお金を移す方法。日本で作ったクレジットカードが使えないのだ。日本居住者がアメリカに口座を開設するのは無理じゃないのかな。相当にハードルが高い。
 これを解決する手段として、iTunes Cardを米国オークション(eBay)で購入し、これを自分のIDに換金(redeem)するのは可能みたい。Apple社と異なり、個人間での取引ならどのクレジットでも構わない。ただしeBayではクレジットカードよりPayPal利用の方が好まれるようだ。クレジットカードの番号を直接入れる必要がなく、登録IDだけで支払えるので、こちらの方が便利と言えば便利。

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店で下調べして後オンラインショップ、アメリカでも

 かつて右肩上がりの時代、店で欲しい物があれば、その場で買ったもの。秋葉原でも昔は店頭で負けてもらうと何となく得した気分。
 現役を退いて以来、入るものが先細り。「欲しがりません、入るまでは」かな。秋葉原も時代の波なのか、近頃はまけてくれと云うと、ポイントがどうのという話になる。だから、近頃は店頭で現物を確認して、ネットで買うというスタイル。申し訳ないけど。
 ひょんなことから、こんな記事を目にした。いかにもしみったれた、同じような小市民的考えの持ち主がアメリカにも居るんだ、妙なところで感心した次第。
Find it in stores, buy it online

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「宝石泥棒の告白」を読む

 40億円の宝石を盗んだ、アメリカ市場もっとも凄腕の泥棒、メイソン氏の告白に基づくノンフィクション。
 泥棒の顛末はこの本を実際読んでいただくことにしよう。念入りな準備と巧妙な手口。
 この本がユニークなのは、まず著者が意外とインテリというか、ものを考える人であること。謙遜な一面ももっている。私の人生の中で一つ確かなのは、とにかくきわめつきに平凡だということだ。宝石類を盗むというささやかな趣味をのぞいては。
 泥棒に狙われないための警告もある。絶対に安全だと油断している人々ほど、泥棒にとって好都合なものはない。安全のために最も大切なものは、錠でも防犯アラームでも守衛でもなく、警戒心だ。
 いずれは捕まって、刑務所に入るわけだが、その時に心がけた切実な行動は何かと思いきや、だが私は房の鉄格子を使って懸垂を日々百回単位でやり、上半身の強さを見せつけた。私は尻の穴を犯されるのは趣味でなく、死ぬまで抵抗してその途中で相手にかなりの肉体的ダメージを与えるであろうことも、早めにはっきり表明しておいた。切実だな、アメリカの刑務所は。映画で何度も描かれるけれど。自分の身を守るのも大変だわ。シュワちゃんとかスタローン並みにならないといかんのか。

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湘南のこの海岸の標高は5.8メートルです

 東北大震災から早くも一ヶ月。ここ湘南海岸一帯は直接の被害こそ無かったものの、ニュースは筆者の心にも地震、津波の恐ろしさを十二分に焼き付けた。今まで何気なく見過ごしてきた地点に、こんな標識が立っていたことを今頃になって気づく。

 せいぜい2,3メートルかと思っていただけに、意外と高いのだ。しかし、彼の地を襲った津波のレベルを考えたら???それは「想定外」!
 今月の定点観測をこちらのアルバムに貼っておく。

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伝説の快男児バロン・サツマの「完璧な伝記」を読む

 「バロン・サツマ」とは、いったい何者?館主はフランスとはまるで縁が無く、知る機会がなかった。「完璧な伝記」瀬戸内寂聴さん絶賛!とある。伝記大好き人間としては気になる。某書店で、この本『「バロン・サツマ」と呼ばれた男―薩摩治郎八とその時代』をいつか買って置いた。積ん読状態が続いたが、今回思い切って、この400ページほどの分厚い本を通読。
 読んで、合点。日本男児ここにあり。かくも桁外れの先人が居たことは、誇って良い。近年こんな豪傑は他に例を見ない。今のカネで、600億円を蕩尽し、じいさんの残した莫大な財産を使い切ってしまったようだ。
 あまりに縁のない話のようで、読み進めるうち、実はそうでもないことを知る。だから読書は楽しい。杉村甚兵衛(おじいさん)は、蛎殻町の別荘で園遊会を催したとある。ナニ、館主が毎日会社に通う場所じゃないか。そこに6200坪の屋敷跡があったとは。
 さらに、甚兵衛は明治39年、亀戸にモスリン工場を建てたとある。何とこれまた奇遇だ、あそこで幼少時代を過ごした館主は、モスリン工場の跡地が有ったことを、この箇所で突然思い出した。何と言っても、「モスリン」なんて、今の時代、死語だもん。
 細かな部分はともかく、「完璧な自伝」であることに間違いない、と館主も思う。
 ただはっきり言って、この本は読みにくいのだ。次郎八自身の回想が不正確なことに由来するのでやむを得ないのだろう。著者は膨大な資料に目を通し、考証して、次郎八の回想の誤り、矛盾を正していくというスタイル。誠実ではあるが、本としては時に煩わしくて、面白味に欠ける。
 次郎八自身の声をもっと出して欲しかった。最初の妻、薩摩千代の描写が妙に乏しい。フランスでの後援者、オノラ総裁の死から帰国までのいきさつが少し唐突な印象。当時フランスで最高の知性を持った友人とつきあった次郎八が、帰国後何故浅草の若い踊り子と再婚することに至ったのか?どうも分からん。
 マ、しかし人生そう割り切れるものじゃないし、それだけ次郎八は波瀾万丈の人生を歩んだと言うことか。

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